ハンドキャリーとLCC

弊社は本社がバンコクにあるということもありバンコク発のハンドキャリーのご用命が多いです。その中でLCC(ローコストキャリア)を利用する場合もあります。

LCC(ローコストキャリア)と名前の通り(ローコスト=安い)という印象が強いのですが、単純に喜ぶわけにもいきません。思わぬ落とし穴がありますので注意しなくてはいけません。

ここでは時間的な要素はなしで考えます。(同日内で自由に飛行機を選べる場合)

まず、LCCはローコストにするためにいろいろ工夫しているのですが、機内無料サービスをなしにするというだけでなく、地上に飛行機を停めておく時間が無駄になるということでスケジュールが過密になっています。地点A~地点B~地点C~地点Aというように飛行機を飛ばしていて地点Bでは1時間しか停まらずに地点Cに向けて飛び立つというようになります。そのような理由から、スケジュールに余裕が少ないために一度遅れてしまうと次々に遅れが出てしまうということがおきてしまいます。そして何よりも困るのは故障した場合は予備の飛行機もないのでフライトキャンセルになるリスクも増えてしまうことです。

次に料金について考えてみます。ここではLCCのA社、フルサービスのB社とて、バンコク~ジャカルタの場合を例にあげてみます。航空券の価格は当日発券の場合、A社よりB社の方が予約クラスQに空席がある場合、安くなります。エクセスチャージ(荷物超過料金)を考えてみましょう。A社の場合は15kg超える1kgに対し165バーツでB社の場合は20kgを超える1kgに対し410バーツとなります。ということは単純に22kgの貨物の場合はB社の方が安くなってしまいます。

以上のことからLCCA社が必ずしも安いわけではなく、フルサービスのB社の方が安くなる事もあるのでローコストがハイコストになってしまいます。弊社のスペシャルサービスが利用できる場合は更にB社の方がお得になります。

一刻を争う緊急輸送の場合のリスクを考慮するとフルサービスの航空会社のご利用が望ましいでしょう。

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